徒然なる雑記

日々の発見や趣味や学びについての記録

ある大学院生のお話

士業について

 士業の先生の方とお話する機会が多く恵まれ、十数名の先生方とお会いしてきました。

色々なタイプの先生がいらっしゃるなぁと思いました。

 

 その中で、最近のどの士業の世界でも稼げないや仕事がないなど言われていますが、感覚として、今まで出会った先生の方でそのように感じられる先生とそうでない先生とが見えた気がしました。

 

 士業が苦しいと言われている原因は主に2点あると思います。

1、今までの典型業務しかできない

2、営業意識が乏しい

上記2点が問題でしょう。

 

1について。

どの士業でも典型業務と呼ばれるような仕事があります。昔からのその職に就いている先生方の多くは、いわば看板を掲げているだけで、その職の人口が少ないことや顧客側の情報量の少なさという非対称性から、座っていても待っていても仕事が入ってくるという事もあったのでしょう。そうすると、自分で新たな知識を習得する必要に駆られる事もなく、謙虚さのないコミュニケーション能力の低い人になってしまう可能性が多分にあったのだと思います。しかし、今はインターネットの普及や、高齢化によるその職の人口の増加によってパイの奪い合いが激化し、能力に欠ける者、横柄な態度な者、コミュニケーション能力の低い者などが淘汰される時代になってきていると言えるのではないでしょうか。

 

2について。

 1と少し被るところもありますが、自分で典型業務から脱却し、自分の戦えるマーケットを開拓するか、専門家し群を抜くかして何らかの差別化を図らなければならないと考えます。そうすると、自分という存在を顧客へ向けて、営業していかなければなりません。この営業という意識が欠けていて、待っていても仕事はやってこないのではないかと思います。

 また、営業という観点からいくと、コスト感覚や数字で物事を考えるという仕事への見方を欠く方も問題であると思います。営業マンであればありとあらゆる行動に対して、コストや効率化などを数字で追われています。その感覚がない経営や仕事は究極的には自分の首を締めていく事でしょう。故に、営業マンという意識がなければプロフェッショナルたり続けられないと考えます。

 

ここら辺が大きく問題であると考える点です。社会的意義は必ず大事でしょうが、そこで思考停止しているのであれば、それはいつまで経っても稼げないままなのではないでしようか。